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乳房検査Q&A

マンモグラフィ撮影では、なぜ乳房への圧迫が必要なのですか?

乳房は立体的で、人により厚みも大きさも違います。
厚みのあるまま撮影を行うと、乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘍があっても写し出されないことがあります。そのため、乳房をなるべく均等に圧迫して、乳腺構造の重なりを分離し、撮影を行います。また、圧迫することにより、放射線の被曝量を少なくする効果もあります。

放射線被曝による危険はないのですか?

エックス線検査ですので、放射線被曝があります。
しかし、乳房だけの部分的なもので、骨髄などへの影響はなく、白血病などの発生はありません。1回の撮影で乳房が受ける(吸収する)放射線の量は、東京からニューヨークへ飛行機で行くときに浴びる自然放射線の(宇宙線)の量のほぼ半分です。

洋服を着たまま撮影してはいけないのですか?

撮影は、上半身すべて脱衣で行います。
専用の装置を使い、ごく小さな石灰化までもが写し出されます。髪の毛や、洋服などが写り込むと、診断に支障が出て、再度撮影することになってしまいます。ご協力をお願いします。

マンモグラフィと月経との関係について

乳腺は女性ホルモンの影響を受けています。
排卵から月経が始まる頃まで、卵巣から分泌されるホルモンによって影響を受け、乳房がしばしば硬くなったり痛みを感じたりします。閉経前の人がマンモグラフィを受けるときは、月経開始後1週間くらいがベストだといわれています。

精密検査にはどのようなものがありますか?

マンモグラフィの追加撮影、超音波検査(エコー)、乳頭分泌の細胞診などがあります。
さらに悪性が疑われる場合には、細い注射針で細胞を採取する吸引細胞診、または試験的切除が行われます。

乳がん検診は受けたほうがいいのですか?

厚生労働省の指針では、40歳以上の方は隔年(2年に1回)で乳がん検診を受けることを推奨しています。
今、日本女性の20人に1人が乳がんにかかるといわれており、女性の壮年層(30~64歳)のがん死亡原因のトップとなっています。乳がんの予防方法はありませんが、早期なら90%の方が治ります。早期発見のために、自己検診や、マンモグラフィなどによる定期検診が大切です。

乳房にいつもと違う症状がありますが、何科を受診すればよいのですか?

しこりや乳頭分泌など、いつもと違う症状のある方は、外科の乳腺外来を受診してください。

豊胸手術をしていますが、マンモグラフィは撮影できますか?

通常の撮影方法とは異なりますが、撮影は可能です。
しかし、撮影の手技やバッグの劣化などにより、バッグの破裂、あるいは当初入れた部位とは大きく異なる部位に移動するという可能性があります。このため、医師の診察後、必要であるならば撮影します。このため、集団で行う乳がん検診の場合は、撮影をお断りしています。

ペースメーカーを装着していますが、マンモグラフィは撮影できますか?

超音波検査を推奨しています。
ペースメーカーを挟み込んだり、乳腺を引き出したり、広げたりというポジショニングの過程でペースメーカーの位置がずれたりリード線に支障をきたす恐れがあります。このため、マンモグラフィではなく、超音波検査を推奨しています。

授乳中ですが、マンモグラフィは撮影できますか?

母乳に放射線の影響が出ることはないので、撮影は可能です。
しかし、乳腺が発達した状態になっているため、圧迫した時にかなり痛みを感じ、母乳が出ます。また、全体が白く写ってしまうため、正確な診断が困難になります。乳がん検診として受けるのであれば、卒乳後の方が良いと思います。ただし、しこりなどの自覚症状がある場合は授乳中であっても、乳腺専門外来の受診をおすすめします。

撮影の際、注意することはありますか?

制汗剤やパウダー、ラメなどはよく拭きとるか、付けてこないで下さい。
パウダーなどが付いたまま撮影されると、がんのサインである石灰化に非常に似て写ることがあります。不要な再検査等を避けるためにも、この点はご注意ください。また、髪の毛の長い方は、後ろで束ねるようにして下さい。

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