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心筋梗塞と不整脈 ―心電図検査でわかること―

日本人の死亡統計でがんに次いで多いのが心疾患ですが、その差は高齢になるに従い小さくなります。言い換えれば年齢が上がるにしたがって心疾患で亡くなる人は増えますが、その代表である心筋梗塞と不整脈を見つける検査の一つが「心電図検査」です。胸に電極を貼るだけですので安全・簡単で健康診断に適した検査といえます。

 

心筋梗塞は虚血性心疾患ともいわれ、動脈硬化症が原因で起こります。動脈硬化によって冠動脈という心臓を養う血管が突然詰まって心臓の筋肉が動かなくなります。原因となる動脈硬化症は最近よく聞く名前ですが、肥満や喫煙、高血圧、糖尿病、高脂血症などによって引き起こされる生活習慣病のひとつで年齢が上がるほど増加します。
以前は冠動脈バイパス術という手術による治療が主でしたが、最近ではカテーテルという細い管を用いる治療が主体となっており、局所麻酔でより安全に行なえます。日本では年間約30万件もの冠動脈カテーテル治療が行われています。

 

一方不整脈とは、その名の通り心臓の脈拍のリズムが乱れることで、治療の必要のない期外収縮や治療を要する心房細動があります。特に心房細動は年齢が上がるにつれ増える病気でカテーテルによる治療(アブレーションといいます)や薬による治療を受ける必要があります。日本では年間約10万件のアブレーションが行われています。
このように心電図検査は簡単な検査ではありますが心臓の病気を見つける糸口になる非常に有効な検査といえます。

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