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切らずに治す ―内視鏡による早期胃がんの治療―

日本人の死亡原因の第1位は悪性新生物(がんなど)です。そのうち「胃がん」は男性では第2位、女性では第3位を占めます。最近は減少傾向にあるといわれている胃がんですが、その理由として健診などで早期に見つかる場合が増えたことと、胃がんの原因とされるピロリ菌感染の診断・治療によってがんになる人が減ったことが挙げられます。昔は胃がんの治療と言えば開腹手術が普通でしたが、今は技術の発達によって内視鏡で治療できる場合が増えています。

 

早期胃がんの内視鏡治療には、粘膜のみを切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)と、粘膜下層まで切り取る内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)があります。最近ではより広範囲の早期がんにも対応できる後者が主体です。これは病変部の下に液体を注入してがんを浮かせ、高周波レーザーで切開・剥離する方法です。通常の内視鏡検査より時間がかるため鎮静薬や全身麻酔を用い、入院期間は合併症の有無を確認する約1週間ですみます。
このESDという方法は胃だけでなく今では食道や大腸のがんにも行われている方法で、今後ますます発展していくと考えられます。

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