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腎尿管結石

【疾患名】

腎尿管結石

【病態】

腎臓から尿管さらには膀胱までの尿路に結石が生じる疾患です。ほとんどは腎臓または膀胱で発生します。

【症状】

腎結石は無症状のことがおおいですが、結石が尿管に下降すると突然激しい痛みが発生します。特徴的な症状は腰背部に鈍痛(結石による腎盂内圧の上昇)と側腹部にかけて発生する疝痛発作(キリキリするような激しい痛みで数時間で改善する)です。下部尿管結石で膀胱近傍では膀胱刺激症状である、頻尿や排尿時痛が生じます。

【検査】

単純X線写真(腎尿管膀胱撮影:KUB)

結石の約80%はKUBのみで確認できます。しかしX線透過性の尿酸結石はレントゲンでは見にくく、また腸管内のガス像が多い場合や中部尿管の結石では骨盤骨と重なり、結石が確認しずらくなります。 骨盤内の静脈石は下部尿管結石と紛らわしいことがあります。


超音波検査

尿管結石では結石が閉塞するために腎盂、尿管が拡張しています。そのために腎盂・尿管が拡張していることを確認します。また上部尿管結石や膀胱近傍の結石は超音波で同定することもできます。また腎結石では超音波のみで診断が可能です。


排泄性腎盂尿管撮影(intravenous pyelography: IVP)

以前は尿管結石の確定診断のためにおこなっていました。しかし最近はCTのほうが精度が高いので、当病院ではCTを行なっています。


CT

レントゲンでは見えない結石や骨盤骨と重なる中部尿管結石やガスと重なった結石でも診断に有用です。また小さな腎結石の確認や腎結石による腎杯や腎実質の変化をみることもできます。IVPより情報量は多く、最近はCTがよく取られます。

【治療法】

尿路の結石の大きさが5mm以下のであれば、まず薬による自然排石を試みます。 また痛みが強いときには鎮痛剤を使用します。 自然排石が無理な結石では以下の治療を行います。

1. 体外衝撃波(ESWL)

2. 経尿道的尿管砕石術(TUL)

3. 経皮的尿路結石砕石術

4. 開腹手術

単純レントゲン写真

ESWL治療前
(矢印の先に結石が)
ESWL治療後
(破砕された結石が尿管に落下している)
ESWL治療後
治療前 治療後
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