消化器がんをはじめとする消化器疾患は、日本でとても多く見られる病気です。これらの病気の治療には、それぞれの疾患の知見をまとめた「治療ガイドライン」が活用されていますが、ガイドラインだけでは地域や患者さん個々の特性を十分に判定することが難しい場合があります。そのため、地域の医療現場で実施された治療結果を定期的に振り返り、地域に合った医療の工夫を重ねることが重要であり、この取り組みにより、患者さま一人ひとりに最適な治療を提供することが可能となります。
当院では、 2016年1月1日以降に消化管疾患(大腸がん、胃がん、虫垂炎、胆石・胆嚢炎、鼡径ヘルニアなど)で治療を受けられた患者さんを対象に、診療録等を用いて観察研究を実施することといたしました。
この研究では、診療録より臨床情報や検査データなどを抽出するため、改めて患者さまに行っていただくことはありません。また、この研究で収集したデータは、個人が特定できないよう、誰のデータか分からなくした(匿名化といいます)上で、統計的処理を行います。「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(令和5年3月27日施行)に基づき、個人情報を厳重に保護し、研究結果の発表に際しても、個人が特定されない形で行います。詳細はこちらをご参照ください。この研究は当院の倫理審査委員会で審査され承認を受けています。(承認番号:山厚倫R6008、承認日:令和6年6月12日)