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当院の内視鏡下鼻副鼻腔手術について

「当院の内視鏡下鼻副鼻腔手術について」文責:芦澤 圭

 

当院では2022年より、副鼻腔手術用のMedtronic社製ナビゲーションシステム FUSION(フュージョン)を整備し、より安全な内視鏡鼻副鼻腔手術が行えるように取り組んでいます。
手術用ナビゲーションシステムとは、患者様の鼻CT画像をカーナビの地図のように使用し、手術中の器具の位置をリアルタイムで知る事が出来るシステムです。

 

耳鼻科

なぜ鼻・副鼻腔手術でナビゲーションが望ましいのでしょうか。実は副鼻腔は複雑な形をしているうえに個人差も多く、すぐ近くに眼球や脳が薄い骨壁を隔てて存在しています。そのため手術の前には綿密な手術計画を行い、手術部位へのアプローチ方法や周辺組織の把握を正確に行うよう努めます。それでも内視鏡で見える範囲は限られているため、ときに頭蓋底が損傷し脳の髄液が漏れる「髄液漏」を起こしてしまうことがあります。

 

ナビゲーションシステムは使用している器具が今どこにあるのか、その先にはなにがあるのかをリアルタイムで知らせてくれ、確認することができます。このようにしてナビゲーションシステムは内視鏡副鼻腔手術の安全性を高めてくれるため、当院でも手術する部位に応じて使用しています。
副鼻腔炎の症状のある方は、どうぞお気軽に耳鼻咽喉科へご相談ください。

 

 

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