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肝臓の腹腔鏡下手術について

外科 医長 天白典秀

肝臓はお腹の臓器の一つで、お腹の右上に位置し、大きさは成人で1200~1500 グラムほどの、体の中では最も大きな臓器です。肝臓は主に栄養分の合成、分解や、解毒作用、胆汁
の産生を行う重要な臓器です。食卓に登場するいわゆるレバーは、動物の肝臓のことで、私たちの日常生活で馴染み深いものとなっております。 

 

肝臓の病気の中で、肝臓に腫瘍(しこり)ができた場合に手術が必要になることがあります。腫瘍の中でも悪性腫瘍の癌が多く、原発性肝癌(肝臓自体に発生した癌)と転移性肝癌(他臓器から肝臓にとびひした癌)に大きく分けられます。
原発性肝癌は主にウイルス性肝疾患やアルコール性肝疾患に伴い発生します。転移性肝癌は胃、大腸などの他臓器からの転移が原因となっております。

 肝臓の位置
肝臓の位置

肝臓は再生能力が高い臓器で、ある程度手術で切除しても残った肝臓が再生し補うことができます。
手術の際には各個人個人のベースの肝臓の機能と、切除範囲を厳密に計算した上で必要十分な切除する量を決定しており、安全に手術が行えるようになりました。
以前は肝臓の手術はお腹に20-30cm ほどの大きな切開をつける開腹手術が中心でありましたが、近年、内視鏡を用いた腹腔鏡下手術が普及しつつあります。

 

腹腔鏡のイメージ 腹腔鏡下手術は、腹腔鏡という専用の細長い内視鏡を用い、お腹の壁に開けた5ミリ~1センチの穴からお腹の中を外のテレビモニターに映し出し、鉗子という特殊な細長い器具を用いて行う手術です。
傷が小さいため術後の痛みが少なく回復が早いということや、臓器が拡大されて細かいところまでよく見え、より繊細な手術が可能になるというメリットがあります。
 腹腔鏡下のイメージ
腹腔鏡

当院消化器外科では、1991 年に腹腔鏡下手術を導入し積極的に取り組んでおり、現在までに1700 人以上の患者さんが腹腔鏡下手術を受けられ、2017 年の1年間には258 例に達し、これは消化器外科領域では山梨県内で最も多い症例数となっております。

 

近年、これまでに培われた腹腔鏡下手術の技術を肝臓にも応用することが可能になっております。
肝臓の腹腔鏡下手術と聞きますと、数年前に医療事故が話題となり、不安に思われる方もおられるかと思いますが、関連の学会、研究会をあげてその不幸な事例を反省、教訓とし、厳密な施設基準を設け、技術を担保のうえ安全に行えるような仕組みを確立し現在に至っております。
肝臓の腫瘍が大きい場合や、腫瘍の位置、お腹の癒着などの状態によっては、開腹手術を選択する場合もあります。
当院は腹腔鏡下肝切除術の施設基準を満たした認定施設であり、安全で確実な手術を心がけております。

 

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