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関東ブロック第43回学術大会発表

 

経腸栄養剤および濃厚流動食への食塩添加による

流動性に関する実験

○小倉麻由1 朝倉寛達1 雨宮美智子2

(財)山梨厚生会 塩山市民病院薬局1 山梨厚生病院薬局2

 

【目的】

経口摂取困難な患者に対して経管にて経腸栄養管理を行っていると、塩分の摂取不足が原因で低Na血症をきたすことがあり、食塩が投与されることがある。当院では経腸栄養剤や濃厚流動食(以下、栄養剤)と食塩を別々に投与しているが、栄養剤に食塩を添加したときの塩析等に関する製薬会社の試験結果や一般論文は乏しく、別投与の根拠となる情報が十分に得られなかった。そこで、現在当院で用いている栄養剤を使用して、食塩添加による経時的外観の変化および流動性に関する実験を行った。

 

【方法】

①栄養剤(経腸栄養剤2種、濃厚流動食3種)に食塩を添加し、食塩濃度を0%、0.5%、1%、2%、5%、10%に調製、室温にて経過時間5分、1時間、3時間、6時間、24時間の外観を目視にて確認した。②①の結果を参考に0%、1%、10%に試料を調製、3時間放置後、経鼻胃管チューブ(8Fr,120cm)をセットした経腸栄養ボトルから自然落下にて5分後のチューブ通過量を3回測定した。

 

【結果】

①食塩濃度1%、放置時間3時間で、もやもやした沈殿が見られる試料が1つあった。②チューブ通過量は食塩濃度に依存して少なくなる傾向が見られ、最も少なくなった試料では、0%:70ml→10%:34ml(低下率48%)であった。

 

【考察】

今回の検証で、栄養剤に直接食塩を添加するとチューブを閉塞させるほどではないが、流動性が悪くなることがわかった。どの条件下でも閉塞しなかった点では食塩添加が可能とも考えられるが、実際にはチューブ等の器具の交換までの頻回使用を考慮する必要がある。繰り返し栄養剤を投与した場合のチューブ内の付着状況やチューブの劣化等の影響も重要であるため、今回の結果のみでの判断は難しく、現状では栄養剤と食塩は別々に投与することが望ましいと考えられる。

小倉

2013年8月31日(土)〜9月1日(日)に開催された

「日本病院薬剤師会関東ブロック第43回学術大会:朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)」に発表してきました。

☆DSCF1112

 

>>☆発表ポスター

 

☆DSCF1078

 

 

 

 

 

 

示説

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