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関東ブロック第42回学術大会

 

 

高齢気管支喘息患者への吸入指導における問題点

 

山梨厚生会 塩山市民病院 薬局

土橋和久

 

 

【背景】

気管支喘息の薬物治療において、吸入療法は中心的役割を担う一方で、患者が十分に手技を習得することなく治療を継続してしまうケースが多く見られる。そこで薬剤師は吸入指導を有効かつ効率的に行うことが必要となる。今回、当院の呼吸器内科外来でシムビコートタービュヘイラー®を処方された患者に対し実践した薬剤師による吸入指導の取り組みを報告する。また、特に高齢の患者に理解が得られ難い手技について検討を行った。

 

【方法】

調査は60歳以上の患者を対象とし、平成22年5月から平成23年8月まで行い、医師よりシムビコートタービュヘイラー®の吸入指導依頼があった患者に対し、薬剤師が初回時から吸入指導に介入した。2回目の指導以降、吸入手技における確認項目を記載した用紙を用い、患者が習得できていない項目を毎回記録した。全ての手技を習得するまで、投薬時に同様の確認指導を行った。

 

【結果】

60歳以上の患者では吸入手技を習得するのに、平均4.5回の指導を必要とした。1回の再指導のみで習得した患者は25%だった。また再指導時、キャップを外したときに左で止まっていない患者、吸入前の息吐きができていない患者の人数が多かった。1人あたりの指導回数が特に多かった項目は、開封時の操作、1回2吸入以上の手技だった。

 

【考察】

対象とした患者の多数が、ディスカスからタービュヘイラーへデバイスの変更をしていたため、手技の内容に混乱を生じさせ、理解度を低下させた可能性が考えられた。地域医療の現場では高齢の喘息患者に吸入指導を行う機会が多くなっており、患者が理解できていない点を正確に把握し、適切な対策を講じる必要がある。今回の結果から、高齢の患者のアドヒアランス向上の為には、繰り返し吸入指導を行う重要性が示された。

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