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関東ブロック第46回学術大会発表-2

 

調製時の閉鎖式薬物移送システム(CSTD)2社製品の評価・比較

堀内 勝文

(背景)

平成28年度の診療報酬改訂に伴い無菌製剤処理料1のイの区分が再編され、薬剤の種類にかかわらず算定できるようになり、点数も180点に引き上げられたことでますますCSTDの導入

拡大が予想される。当院では揮発性の高い抗がん剤調製にB社(製品P)のCSTDを使用していたが、調製の際、たびたびコアリングが発生していたため、新たに発売されたT社(製品E)のCSTDを導入した。そこで2社製品のコアリング発生率や使用上の特徴について評価及び比較検討をした。

 

(方法)

製品P(調査期間13ヶ月)、製品E(調査期間4ヶ月)それぞれ使用した期間に、下記の項目について評価、比較を行った。①目視で確認したコアリング発生率②泡立ちやすさ③全量採取時バイアル内の残液量④シリンジ後方部からの曝露

 

(結果・考察)

  1. コアリング発生率は製品P:バイアル92本中8本(8.7%)、製品E:バイアル9本(H28年7月現在)全てコアリングは発生しなかった。②2製品ともバイアルから薬液を採取時に空気圧を調節する。そのためシリンジからバイアルに空気が入るので泡立ちやすい薬剤には向かないと考えられる。③製品P(金属針)はバイアル内のほとんどの薬液を採取できるが、製品Eはバイアル内に若干の残液が残ってしまうため、少量の薬剤のバイアルからの全量採取には向かないと考えられる。④製品Pの調製操作で使用するシリンジで、インキを用いたシリンジ内壁部への薬剤残留の可能性を検討した着色実験を行った。結果、目視で内壁に着色が認められたため、シリンジの後方部からの曝露の可能性が考えられる。一方、製品Eでは押し子の部分も閉鎖したシリンジであるため後方部からの曝露の可能性は低い。このように2製品ともにメリット、デメリットがあり、各製剤にあったCSTDを選択していく必要がある。

 

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