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第23回日本医療薬学会年会発表

【第23回日本医療薬学会年会発表 平成25年9月21日 宮城県仙台市】

 

平成25年9月21日-9月22日 仙台国際センター、東北大学キャンパスにて開催された日本医療薬学会に発表してきました。

第23回日本医療薬学会(仙台市)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポスター発表:土-P3-340

抗がん剤による職業性曝露防止のための安全な投与管理     

 

-輸液セットと三方活栓の組み合わせによる照井式輸液回路の導入時の工夫-

○朝倉寛達1 秋山真二1 土橋和久1 牛山志保2 小野友子2 雨宮美智子3

(財)山梨厚生会 塩山市民病院 薬局1 看護課2 山梨厚生病院 薬局3

 

 

<<要旨>>

【はじめに】

抗がん剤による医療従事者の健康への影響に関する研究が多く報告され,抗がん剤による遺伝毒性・催奇形性・発がん性等が示唆されている.抗がん剤の投与現場では,薬剤でのプライミングやビン針の抜き刺し・ルートの取り外しなどの操作中に薬液漏れが生じている場合があり,吸引・経皮・経口の経路による職業性曝露が危惧されている.当院での投与状況においても曝露の可能性が高い環境にあることがわかり,照井氏により考案された輸液回路(輸液セットや三方活栓の器材を応用し,ルートの取り外しを行わない抗がん剤曝露対策が可能な方法.以下,本方式)の導入を試みた.

 

【方法】

本方式は,抗がん剤の数に合わせて器材を組むことや,抗がん剤投与前の抗がん剤用投与ルートに生理食塩液を逆流させてルートを満たす方法(バックプライミング)が実施する看護師を困惑させる点となっていた.そこで,レジメン毎の「抗がん剤被ばく防止輸液回路設計図」を作成.また,投与ルートを掛けてバックプライミング操作を容易にし、回路設計図を点滴棒に表示できるボードを作成した.そして,本方式についての研修会を看護課へ数回行った.

 

【結果】

回路設計図は,繁用レジメン7種類と抗がん剤を特定せず抗がん剤1本と2本の場合のものを作成した.看護課に現在の状況と職業性曝露対策の必要性が理解され,本方式の導入後2ヶ月時点の外来で17件実施した.

 

【考察】

例え本方式の有効性が理解できたとしても,実際に様々ながん化学療法に精通していなければ,回路を設計し正確に実施するのは困難であり,導入は躊躇されると思われた.煩雑な輸液回路や投与順が回路設計図により理解しやすくなった事と,看護課の曝露防止に対する意識の高まりが本方式の導入につながったと考えられる.抗がん剤の調製から投与・廃棄までの一貫した安全な投与管理について,薬剤師と看護師が個々の役割を実行してく必要性を痛切に感じた.

 

朝倉

発表ポスター示説

抗がん剤曝露防止回路および作成した曝露防止回路設計図を掲示するルートキャッチボード

>>テルイ式 抗がん剤被ばく防止輸液回路設計図(一部)

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