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第18回日本医療薬学会年会発表

【日本医療薬学会 第18回日本医療薬学会年会 発表】

 

エパデールSでのポリスチレン溶解現象と分析
及びポリスチレンを溶解する他の薬剤例
― 薬剤の懸濁に用いる器具の材質への注意 ― 

 

(財)山梨厚生会 塩山市民病院 薬局1 
○朝倉寛達1 三科ますみ1 倉田なおみ3 伊藤喬4 雨宮美智子2
昭和大学薬学部薬学教育推進センター3  昭和大学薬学部薬化学教室4

 

 

【緒言】

エパデールS®によるポリスチレン(PS)製のマドラーの溶解現象についての報告は以前おこなった。今回、その溶解液についてのNMR解析をおこなった。また、以外の薬剤においてもPSの溶解現象を起こすものがあるため追加報告する。

 

【方法】

①900mg(5粒)に水(2ml)を加えた液体と900mg(5粒)に水(2ml)を加えPS製マドラーを入れ1日室温で放置した液体のそれぞれを酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し留去。その各サンプルの1H-NMR、13C-NMRを測定した。また、比較のためにPS製マドラーはベンゼンに溶解し重ベンゼンC6D6で1H-NMRを測定した。②セルベックス細粒(0.5g)、ゲファニールカプセル100mg(1cap)をそれぞれ簡易懸濁法の操作で55℃の温湯20mlを入れたカップで懸濁し、発泡ポリスチレン片(2×7×0.1cm)で撹拌して浸けたまま経過を観察した。

 

【結果・考察】

①1H-NMRと13C-NMRでの主成分であるEPAと思われるピークが確認できた。EPA自体に変化はなく、PS由来と考えられるシグナルが生じた。PS製マドラーの重ベンゼン中での1H-NMRとの比較では、観測されたシグナルに対応する大きさで同パターンのPSのシグナルが観測された。を水に懸濁させてある時間を経過すると、水に溶解しないEPAが水の上層に分離しその部分でPSが溶解していると想定される。②セルベックス細粒、ゲファニールカプセルは20分経過頃から発泡ポリスチレン片を溶解した。カップ(ポリプロピレン製)の外観変化はなし。

 

【結語】

PS製器具にはマドラーやコップ等があり、薬剤の懸濁にそれらを用いると劣化させてしまう。また、溶解現象そのものが患者さん・医療従事者に不安を与えかねないため、PS製品を避けるべきである。

 

>>ポスター発表

 

第18回日医薬学年会01 第18回日医薬学年会02
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